この本は、「高校数学なのに読むだけで効果がある」ことを目的として、
数学1Aの三角比の解き方・考え方の習得にフォーカスしています。
紙やペンは必要ありません。通勤・通学の電車の中、友人との待ち合わせの待ち時間など、ちょっとしたときにサッと取り出して、10秒読むだけで数学の考え方の練習になります。
数学の勉強をしていると、今勉強したことは一応わかっても、何日か前の復習をしてみると、
「問題を読んだけど、どの単元なのかわからない」
「公式は知ってるけど使い方がわからない」
といった、困った事態に陥ってしまうことがあります。「例題を真似て類題を解く」だけでは、そうなるのも当然です。
「こうすればできますよ」と言われてその通りにやっただけだからです。
「どんなときに何をどうすればいいか」の考えが不足しているからです。
この本を読んでいただければ、数学の問題を解くための「目印」に10秒で気付き、実際にどんどん解けるようになります。
まずは目次を参考に、気になるページを開いてみて下さい。知っているけどはっきりしないモヤモヤが、一気に晴れていくのが感じられるはずです!
■ この本の構成と使用例
『10秒でわかる!高校数学「三角比」の考え方』は基本的に、1項目につき4ページで構成しています。
■ 1ページ目 問題、選択肢
問題と問題を解くための考え方の選択肢があります。
選択肢には、普段の授業でよく見られる間違いや、実際にあった面白回答を掲載しています。
悩みすぎず、「こんなときには何をすれば良いか」を選んでください。ページをめくるまで、自分の選んだ選択肢が正解かどうかがわからない仕組みになっているので、「わかったかどうか」の自己判断がしやすくなっています。
■ 2ページ目 選択肢の解答・解説、他の選択肢は?
選択肢の解答と補足説明、間違いの選択肢の解説があります。
1ページ目をしっかり考えて、明確な意志を持って2ページ目を読むのが大切です。移動中などに「サラッと」読む場合は、ここまでを特に注意して読んでください。
■ 3ページ目 改めて問題、計算式、まとめ 、ちなみに・・・
問題を実際に解く場合の計算式を含めた、模範解答や解説があります。
また、改めて「どんなときに何をするのか」を簡潔に1文にまとめています。
■ 4ページ目 ちなみに・・・、関連事項
実際の大学入試で登場した問題や、関連事項の解説があります。
このページは比較的難易度が高いものを扱っている場合が多いです。はじめて取り組む方は、まずはこのページは無視しても構いません。
この本の使用例
■ 忙しいとき、雰囲気だけつかみたいとき:
1ページ目で問題を確認して、選択肢を選ぶ
→2ページ目で自分の考えが合っているか確認する
→3,4ページ目はパス
■ 高校1,2年生が、解き方を新たに習得したいとき:
1ページ目で問題を確認して、選択肢を選ぶ
→2ページ目で自分の考えが合っているか確認する。その他の選択肢の場合との違いを読み取る
→3ページ目で計算の過程を確認し、改めて「どんなときに何をするか」を意識する
→教科書傍用問題集などで関連問題の練習をする
■ 大学受験生が、復習や入試対策に活用したいとき:
1ページ目で問題を確認して、選択肢を選ぶ
→2ページ目で自分の考えが合っているか確認する。その他の選択肢の場合との違いを読み取る
→3ページ目で計算の過程を確認し、改めて「どんなときに何をするか」を意識する
→4ページ目で、実際の入試問題や関連事項についても理解する
→教科書傍用問題集などで関連問題の練習をする
これら以外の方でも、まずは軽い気持ちで一読頂けると嬉しいです。
目次
第0章 はじめに
0.1 この本のページ構成と使い方
0.2 この本の使用例
第1章 三角比の値・相互関係
1.1 三角比の値を求めるとき①
1.2 三角比の値を求めるとき②
1.3 三角比の値を求めるとき③
第2章 正弦定理・余弦定理
2.1 三角形の辺や角を求めるとき①
2.2 三角形の辺や角を求めるとき②
第3章 三角形の面積
3.1 2辺とはさむ角がわかっているとき
3.2 3辺がわかっているとき
3.3 内接円の半径を求めるとき
第4章 用語・公式・解き方一覧
4.1 用語
4.2 公式
4.3 解き方・考え方