【内容紹介】
病気も、旅だ。ある日突然、まったく知らないルールが支配する世界で目を覚ましたら、あなたはどうするだろうか?
僕が迷い込んだのは、「首が勝手に右を向く」という謎の症状が支配する難病国家、ジストニアだった。「治療法はありません」と病院で宣告された僕は、非西洋医学的な解決策を求めて右往左往する。
アーユルヴェーダは?漢方は?パワースポットは?これらは難病にも効果があるのだろうか。怪しげな先達に導かれ、体当たりでジストニア国の脱出経路を探していく。
果たして、旅の結末は・・・・・・?
前代未聞の旅行記風闘病記!
【ジストニアとは】
筋肉が不随意運動を起こしてしまう脳神経の難病。
分かりやすく言うと、「首が勝手に右を向く」「意思の力では戻せない」「かと言って放っておくと、どこまでも曲がろうとして痛い」などの症状で、感覚的には「何者かに体を乗っ取られた!」という具合である。
【著者略歴】
大友/トリモチ
1984年静岡県生まれ。青山学院大学文学部在学中より、アジア各地を旅してまわる。28歳のとき、頸部ジストニア(痙性斜頸)を発症。闘病過程をブログに綴ったものが本書「ジストニア国探検記」である。