恐怖は消えない。勇気だけでは戦えない。
戦う理由・・・。それは誰かを思うからこそ。
深まるサガン帝国と狂信者騎士団の謎。
不甲斐ない自分に怒り、自ら志願して、黒い騎士団に剣術の教えを乞い、豹変していくラズル。
アルザウス王国では、ルースの死後、突如現れた救世主シーヴァ公爵の正体が、ついに明らかになる。彼は言った。「全てを壊し、格差の無い、一から始める新しい世界を創造する」と・・・。
ルシア達は、密かにファルゼム、サイア達と新たな騎士団を結成し、処刑という殺戮の日々が続く腐敗したシャムルウム王国の実態を探りに乗り込む。
敵だった者が味方になり、味方だと信じた者が敵になる時代。
生前にルースは、ルシアに言った。「誰も信じるな」と・・・。
戦うべき相手は誰なのか?
数奇な運命を迷走するルシアは自問自答しながら、信頼し合える仲間達と成長し、新たな旗を掲げ、神を名乗る脅威者に、念を込めた剣を振り翳す。
正統派騎士ストーリーです。是非色々な年齢層の方に読んで頂ければ幸いです。
scene 1 豹変
scene 2 浮遊する滅び
scene 3 死んだはずの男
scene 4 シーヴァの正体
scene 5 結束の日
scene 6 黒い騎士ラズル
scene 7 戦乱への強行
scene 8 時期
scene 9 闇の予備軍
scene 10 アルシナへの想い
scene 11 冷酷な死
scene 12 譲れぬ意志
scene 13 時代に殺された人々
scene 14 煙巻く闇夜
scene 15 要塞ヴァミール
scene 16 宣戦布告