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Nohmen no sekai in Sasarikyu akitenji: Nohmenshi Tomii Tomiharu sakuhinnshu (Japanese Edition)

皆さんが、“能面”を観る機会は、能公演の舞台とか美術館での能面展示会が代表的でしょう。美術館展示に観る“能面”は、ガラスケースに閉じ込められていて、閉塞感が優先する展示でしょう。
 今回、数寄屋建築と数寄屋庭園が素晴らしい長野県茅野市にありあます『笹離宮』において、その数寄屋建築の自然素材の中や、開放感のある数寄屋庭園の中に“能面”展示をさせて頂き、自然と数寄屋建築&数寄屋庭園と能面とのハーモニーへのトライをしてみました。
 数寄屋庭園には、庭園の風景を何かに「見立て」という手法が用いられます。今回の能面展示において、「能面」を二つの「見立て」の下にも展示させて頂きました。 その一つ目は、中露地の笹原を数寄屋庭園で良く見立てに用いられる『琵琶湖』に、龍神として「黒髭」を展示させて頂きました。二つ目は、数寄屋庭園内露地の笹原を宇治平等院で源 頼政が平家の軍勢を前に此処を最後の場所として自害した“扇の芝”と見立て、外露地と内露地仕切る中門「梅見門」から自害の“扇の芝”を観ている風情を表現しました。 梅見門に展示の面は、能の演目『頼政』で、その後シテで使用される「頼政」です。 三つ目は、茶室「箬庵」の白虎(西側)には、白砂の「石庭」があり、西方の極楽浄土を表現している。 この白砂の「石庭」を、能「石橋」の“文殊の浄土”と見立てます。能「石橋」の後場では、シテが「獅子口」を掛けて演じられます。どんなストーリーの下に展示されているかも楽しんでください。

 本書は、自然と数寄屋建築&数寄屋庭園と能面とのハーモニーをお伝えしたく、画像とことばで顕しました。
 本書は、「能面の世界2016 in 笹離宮・秋展示」の書籍化です。これで「能面の世界2016 in 笹離宮・春展示」と「能面の世界2016 in 笹離宮・夏展示」が既に電子書籍化されましたが、これらの展示面を入れ替え、注目の“見立て展示”にも趣向を凝らしています。

目 次
1. 『能面の世界2016 in 笹離宮 =秋展示=』での能面展示について
1-1. 茶室「箬庵」正室の『追儺面(ついなめん)』展示
1-2. 茶室「箬庵」従室の『獅子口(ししぐち)』展示
1-3. 待合「翠陰」の『鼻瘤悪尉(はなこぶあくじょう)』展示
1-4. 待合「翠陰」の『皺尉(しわじょう)』展示
1-5. 展示棟「清風萬里館・大広間」の『小飛出(ことびで)』展示
1-6. 展示棟「清風萬里館・大広間」の『やせ男(やせおとこ)』展示
1-7. 展示棟「清風萬里館・大広間」の『山姥(やまんば)』展示
1-8. 展示棟「清風萬里館・方丈の間」の『孫次郎(まごじろう)』と『邯鄲男(かんたんおとこ)』展示
1-9. 中門「梅見門」の『頼政(よりまさ)』展示
1-10. 待合「翠陰」の簾越しに見立ての「琵琶湖」を眺める『黒髭』
2. 中門「梅見門」に展示の『頼政』は、何を眺めているのか?
2-1. 数寄屋建築&数寄屋庭園においては、「見立て」がキーワード
2-2.  「見立て“面展示”」の一つ目は、『琵琶湖』
2-2-1. 笹離宮・待合「翠陰」の面“『黒髭』”は、高い所から琵琶湖に浮かぶ“竹生島・船着き場”に出入りする船を遠望しています。
2-2-2. 中露地・笹原の「岬灯篭」は、琵琶湖に見立てた笹原の『岬』を顕します。
2-2-3. 中露地の「三光灯篭」は、琵琶湖に実際に浮かぶ「竹生島の船着き場」
2-2-4. 能面『黒髭』は、“龍神”です。
2-2-5. 能面“龍神『黒髭』”は、能の曲目「竹生島」の“後ジテ”として登場します。
2-2-6. 能「竹生島」のあらすじ
2-3.  「見立て“面展示”」の二つ目 『宇治平等院の“頼政”自害の芝生』
2-3-1. 笹離宮・中門「梅見門」の能面“『頼政』”は、梅見門から自身が自害した『宇治平等院の自害の扇の芝』を遠望しています。
2-3-2. 面『頼政』は、能の曲目「頼政」の後シテ:として能面「頼政」を掛けて登場します。
2-3-3. 能「頼政(よりまさ)」のあらすじ
2-3-4.【笹離宮での見立て】
2-4.  「見立て“面展示”」の三つ目 『文殊の浄土を眺める“獅子”』
2-4-1. 笹離宮・茶室「箬庵」の面“『獅子口』”は、茶室西側に広がる西方浄土を遠望しています。
2-4-2. 霊獣『獅子』は、能の曲目「石橋(しゃっきょう)」の後シテとして能面「獅子口」を掛けて登場
2-4-3. 能「石橋(しゃっきょう)」のあらすじ
2-4-4.【笹離宮での見立て】
3.  『能面の世界2016 in 笹離宮 =秋展示=』の能面写真
3-1. 『小飛出(ことびで)』・・鬼神系
3-2. 『山姥(やまんば)』・・怨霊系
3-3. 『痩せ男(やせおとこ)』・・怨霊系
3-4. 『孫次郎(まごじろう)』・・男女系女面系
3-5. 『邯鄲男(かんたんおとこ)』・・男女系男面系
3-6. 『皺尉(しわじょう)』・・尉系
3-7. 『鼻瘤悪尉(はなこぶあくじょう)』・・鬼神系
3-8. 『獅子口(ししぐち)』・・鬼神系
3-9. 『黒髭(くろひげ)』・・鬼神系
3-10. 『頼政(よりまさ)』・・怨霊系→怪士系
3-1. 『小飛出(ことびで)』・・大/頁
3-2. 『山姥(やまんば)』・・大/頁
3-3. 『痩せ男(やせおとこ)』・・大/頁
3-4. 『孫次郎(まごじろう)』・・大/頁
3-5. 『邯鄲男(かんたんおとこ)』・・大/頁
3-6. 『皺尉(しわじょう)』・・大/頁
3-7. 『鼻瘤悪尉(はなこぶあくじょう)』
3-8. 『獅子口(ししぐち)』・・大/頁
3-9. 『黒髭(くろひげ)』 ・・大/頁
3-10. 『頼政(よりまさ)』・・大/頁
4. 能面のカテゴリーとカテゴリー毎の基本面
5. 「能面の世界2016 in 笹離宮」=秋展示=のお知らせ
6. 参考文献
7. 能面師 照井 富治 & 著者プロフィール
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