ロシア語書籍の老舗ナウカ社は1975年から2005年までの30年間、同社の文化情報季刊誌『窓』に毎号小生の小文を載せてくださいました。
この小文はガリレオの故智にならい「テレスコープ」と題された欄に収載され、ユーラシア大陸の諸現象を遠く近く眺めて紹介することを旨としていました。
「テレスコープ」で紹介した新旧ロシアの話題はトピックスを中心に300点以上になりましたので、全体を四部に分けて『ロシア テレスコープ』という書名でスラヴァ書房から発行していただくことになりました。
『ロシア テレスコープ』(Ⅰ)にはロシアの薬草研究、ジアナ号と日本の植物標本、盲聾唖児教育、アジアとヨーロッパの境界線の推移、バイカル湖の風、クラッシックカー・ショーなどを収めました。(「前書き」より)
=目 次=
駅名(沿線駅名の由来)
吹き矢(輸送管システム)
漢方(ロシアの薬草研究)
サウナ
豆本(ロシア豆本史)
コールサイン
速読法(ロシア式速読のすすめ)
紅茶きのこ
左きき(無理な矯正は不可)
バーバ・ヤガーの起こり
カーメンナヤーバーバ新発見
マンモス六重奏団
スカンジナビアとバイカルの古代交流
ジアナ号と日本の植物標本
バッタ・ブーツ(時速20㎞で走れる長靴)
たばこがいやになるパイプ
イーゴリ軍記 (写本は本物?)
青銅の騎士(建立二百年を前に化粧直し)
バスク=グルジア (バスクの碑文を解読)
π(古代ロシアの珍しい物差し)
地図(ロシア最初の地図)
マヤ(文字の解読)
カナリア・コンクール(動物の声の研究)
コマンドル諸島のロビンソン=クルーソー
松林と結核の治療
冬季緑飼料促成栽培
デルスの秘宝
ツングースの謎(ツングース隕石の正体は)
盲聾唖児教育(ソ連)
鍼術(全ソ鍼術学研究センター)
ベニョフスキー(上)
ベニョフスキー(中)
「青銅の騎士」台座運搬のこと
蔵書票
黄茶
ベニョフスキー(下)
トロイカ
プーシキン雑記
ベニョフスキー(完)(林子平の『海国兵談』)
大日本エトロフ標柱
河野常吉論文(択捉標柱)の要点
図書博物館
動物園
ひる(蛭)
サラマンダー
モンゴル重騎兵(岸壁画)
アジアとヨーロッパの境界標 ⑴
続プーシキン雑記
ロシア、すなわちルーシの語源
ソグドの後裔
ヒナルクとエニセイ
ドストエフスキーの数字
エイプリルフール(ソ連でも楽しいエイプリルフール)
バイカルの風
さる・くま・ひと
民族スポーツ(上)
民族スポーツ(下)
アジアとヨーロッパの境界は?
ゲクトパスカリ
生物の天気予知
二枚あったザポロージエのコサック
一枚だった二枚の絵
元はゼロ(クインジの幻の名画)
サマータイム«летнее время»
時間帯の境界線調整
コサックの世界一周
バクトリアの碑文解読
暦の創始者はマンモスの狩人
マンモス骨響楽再現
ハラ・ホリン美人の墓
アメリカとユーラシア
ぺテン師
歯のない人に朗報
近視や斜視を直すめがね
バイコヌール
新年
冬時間
ロシア姓名大辞典
ロシアにコロンブスの航海日誌!
世界一周の陰に
ベーリング海峡の発見者は誰か
ハバロフの墓石
エルマクのシベリア遠征
㈠ オクラドニコフ・アカデミー会員最後の論文
㈡ エルマクの墓地
オクラドニコフ・アカデミー会員を悼む ソ連科学アカデミーほか
自動車―クラシック・カー・クラブ 自動車の曲乗りショー
ロシア最初のことわざ集 38か国語、百万語をマスターした人
ゴンチャロフの日本渡航記にもさし絵?
得撫鳥奥地の開拓村跡
サトコの出身地は
サハリン海底トンネル計画
ベリンギア大陸
ホルストメールの絵
「コーカサスの捕りょ」
永久カレンダーの発明公認―ソ連