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heiron: meiji-nihon-no-kokubouron (Japanese Edition)

「昔から武器は凶器であるとか、戦争は不吉であると言われてきた。しかし、そのような思想で武器を廃止し、戦争を放棄できるわけではない」
「今の世界において列強は西洋諸国ばかりだが、今後の数十年先には東洋から大国が出現するという可能性もある。私の考えでは、中国がこれに当たる」
「すでに武力が不可欠であるということを知り、現在の日本の軍備の不十分さが分かったなら、一日も早くその改革に着手すべきである」

明治時代の啓蒙思想家である福沢諭吉が、軍備の近代化を進める清国の脅威に備えるため、日本も速やかに軍備を拡張すべきと論じた1882年の著作を現代語訳。
西洋列強の人口、歳入、軍備など、さまざまな統計データに依拠しつつ、当時の日本が直面した重要課題を軍事、経済、政治の観点から検証した。
なぜ国家に軍備が必要なのか。いかに軍備と産業をバランスさせるのか。日本国民から理解を得るために取るべき方策とは。福沢の考察は広範多岐にわたる。

国防に対する福沢の考え方を知りたい方、明治時代初期の日本を取り巻く国際情勢に興味がある方、今の日本の防衛のあり方を原点から考え直したい方のための一冊。
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