第7集=アートの陰謀説と、ピカソのTPO
美術鑑賞力を補強する本の第7集(全8集)。現代美術や近代抽象の何がどうなっているのか、視点を変えられる豊富なヒント集です。過去にも、美術を理解する本はたくさんありました。しかし多くは、名画名作の素晴らしさを学ぶマニュアルでした。名品の賛美はあれど、芸術の核心の話は出てきません。新しい知らないアートには対応不能です。
たとえばピカソが何をやりたくて、何を伝えたかったかは意外に見かけません。抽象画がわかる人とわからない人は何が違うかも、具体的に教えてくれません。早い話、現代美術がわからない原因の説明もまずないでしょう。この本は、そこを書いています。
制作と創造の違いをとことん掘り下げたのは、これが世界初かも。美術作品は基本的に全てが等価であり、少しの差が大違いという、人類の芸術的行動を謎解きする本です。対談、会談、懇談などで、実際に寄せられた質問に、実際に答えた記録が中心です。「それは昔からあるウソです」「最近多い誤解です」という展開が多くなっています。
100テーマ以上あり分冊にしました。本のタイトルは各冊の総合テーマではなく、単に収録されたひとつです。意外な切り口で、芸術に通じる事物や現象を散りばめています。高尚でも低俗でもない日常の言葉で。「そうか、そういうことだったのか」「ナルホド勘違いしていた」が次々。補足ブログサイトも用意し、タイトルは「芸術は難しい、現代美術はわからない、抽象絵画はちょっと」。
第7集(15編、75000字)
91 空飛ぶ円盤UFOと、宇宙の芸術 2
92 アポロの陰謀説と、ゴッホのTPO
93 アートの陰謀説と、ピカソのTPO
94 美術の甘えの構造
95 インターネットは世界美術全集になれるか
96 写真は芸術か? 1 心霊写真編
97 写真は芸術か? 2 デジタルフォト編
98 冤罪事件と美術
99 日本の政治がダメな理由の根っこは何か
100 AT車の暴走、ARTの暴走
101 美術で景気を良くする方法はあるのか
102 二酸化炭素地球温暖化と芸術の嘘デマ
103 永久機関と抽象美術
104 美術鑑賞の予行練習
105 ステレオ芸術、オーディオ芸術とは