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hattatushougainokodomo okanenokoto oyaganakunattaatonokoto (Japanese Edition)

私の1人息子は、2歳4ヶ月のときに医師から、「自閉症の疑いがあります」と診断されました。
医師から宣告されたとき、私は自閉症という障がいをまったく知らない状態で、その宣告が何を意味するのかよくわかっていませんでした。
その後、自閉症(発達障がい) について勉強することになりましたが、正直、しばらくは息子の障がいを受け入れることができませんでした。
「なぜ、俺の子が……」

毎日毎日、この言葉が頭のなかをグルグルとまわっていました。
でも、あるときから 現実を受け入れることができるようになり、
今では息子が生まれて来てくれたことに心の底から感謝しています。
あえて言うなら、自閉症という障がいをもって生まれて来てくれたことに感謝しています。
息子は私にとって、本当に本当にかけがえのない大切な存在です。

ここ数年、同じような境遇のご家族とも知りあうことができましたが、お付き合いをするうち、ひとつわかったことがあります。
障がい児を持つ親御さんは、ある共通した悩みを持っているということです。

それは、「私たちが先に死んだらこの子はどうなるんだろう……」という悩みです。
この悩みを解決することは、死ぬ準備をするということです。
死ぬ準備をすることは、それまでの生き方を決めるということです。

本書では、自閉症の息子を育ててきた経験を踏まえて、私の専門分野である「お金」や「仕事」のことをお伝えしています。

障がい児の父親という当事者として、何を考えているのか。
ファイナンシャル・プランナーとして、社会保険労務士として、障がい児を持つ親御さんが、
自分の人生設計をするために、どんな知識を持っていただきたいのか?
どんな準備をしておけば 子どもは心配なく生きていけるのか。私たち親は安心して先に死ねるのか。

現実問題、障がい児を持つと 金銭面や仕事面でいろいろと大変なことがあります。
そのときに、正しい知識がないと、損をしたり、取り返しのつかないことが起きてしまう可能性もあります。
少しでも、同じ境遇で悩んでいる方のお役に立てればと思います。
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