『南国の島の天使セーヌアンジュ~旅立ち~』(製本印刷版)がKindle版『チェリー・クラージュの大冒険~レッドプラム皇帝と秘密の扉~』として登場。
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国立国会図書館サーチ:南国の島の天使セーヌアンジュ : 旅立ち
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000010545840-00
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『Amazon kindle版』
チェリー・クラージュの大冒険~レッドプラム皇帝と秘密の扉~(総ふりがな付き)
全文にふりがなが付いています。(総ふりがな付きの冒険小説
☆あらすじ☆
~3人の少年と少女が、秘密の扉を開けて、未知なる世界へ行く、愛と友情の大冒険物語~
♪~序曲『皇帝伝説の始まり』~♪
今から200年以上前に、セルボルス国のレッドプラム皇帝にとって、衝撃的な事件が起こる。 彼が、皇帝時代に進めた戦乱において、遠征先のある若い夫婦が犠牲になり亡くなってしまった。しかし、そこから奇跡的にも若い夫婦の幼い女の子が、助け出された。レッドプラム皇帝は、この幼い女の子を連れて帰り、我が子のように育てた。なぜか、この幼い女の子もレッドプラム皇帝を、母親のように慕った。
それから暫くすると、レッドプラム皇帝は、戦乱の責任を取らされて、セラム島に幽閉されてしまった。 幼い女の子も、戦乱で受けた打撲により、内臓疾患を引き起こす。レッドプラム皇帝にとって、心の支えでもあった可愛い幼い女の子が、次第に、元気をなくしていった。 心の安らぎを無くして、寂しい日々を過ごすレッドプラム皇帝は、この知らせを受けて、側近である魔王に『可愛い幼い女の子』と『資源豊富な南国の島ブルーアイランド』を、なんとしても守るようにと命じたのである。
かなり衰弱したレッドプラム皇帝は、往年の面影は、すっかり消えていた。築き上げた信頼と価値観からも見放された彼は、最期の力を振り絞り、心から信頼を寄せている魔王に、重要なメッセージを暗号文にして、全てを託したのである。レッドプラム皇帝の意志を、引き継いだ魔王は、彼の強い願いを叶えるため、幼い女の子を、我が故郷でもある、南国の島ブルーアイランドに連れて行った。
彼は、南国の島ブルーアイランドで美しく聳えるラ・リュミエール・エクレレ宮殿の王座の間で、特別な魔法を使い、いつも笑顔が絶えない幼い女の子に永遠の命を授けた。だが、永遠の命を授かった代わりに、成長する事のないパンダのような姿になった事で、人間のように、自由に言葉を話す事が出来なくなってしまった。
魔王は、自分の命と引き換えに、一度しか使えない特別な魔法を使用した。彼は『愛する南国の島ブルーアイランド』と『愛しい子』を想いながら、我が故郷を200年に渡り封印した。
この事が、『皇帝伝説』として、セルボルス国の一部の人々の間で、語り継がれるのである。そして、時は流れ、いよいよ『皇帝伝説』から、200年の時を迎えようとしている。
しかし、皇帝伝説は、一部の人を除き、いつしか忘れ去られ、作られた夢物語のように、伝説化していったのである。
ここは、200年以上前、レッドプラム皇帝が国家の基礎を築いたセルボルス国。復元した白亜のパルテノン神殿が聳え建つ、緑豊かなプレジールの丘に、チェリー・クラージュとバニラ・シャルムが住む。
ある日、チェリーとバニラは、大好きなトニー・ラザンからレッドプラム皇帝伝説の話を聞いている時に、不思議な光を目撃する。その不思議な光は、チェリーとバニラにしか見えない、魔王の魔力による光である。当然、トニーにも見えない! この時、トニーは、魔王が残した書物の文面を思い浮かべた。この時初めて、若い彼らが、魔王の継承者である事を悟ったのである。
いよいよ、時が到来した。トニーは、チェリーとバニラに、継承者となる事を求めた。最高の友人でもあるトニーから願っても無い依頼を受けて喜びを爆発させた。彼らは、トニーの意志を受け継いだのだ。
南国の島ブルーアイランドに、重要な法典を届けるという使命を任されたふたりは、胸を熱くしていた。憧れのプラチナ切符を持ち、豪華列車エクスプレストレイン・ビクトリー号に乗り込んだ彼らふたりは、ビエンヌワーズリー法王が待つ、隣国のボロニア国へ向かう。
数日後、ボロニア国の首都ボロニアに到着する。ボロニア駅のプラットフォームで、ふたりを迎えたのは、ゴンドラを漕ぐ事が得意な少年、ワイルドストロベリー・マランだ。トニーと遊ぶのが大好きな彼も、あの不可思議な光の光景を目撃していた。