今、日本は豪雨・地震そして火山の噴火と異常気象に襲われている。
さらに、日本を取り巻く近隣諸国との摩擦に揺れ動いている。
「平成」の年号の願いとは、相反して激動の時代へと突き進んでいる。
これは、偶然に発生したものではなく、東亜共和国の神々の陰謀であった。
東亜共和国の神々は、アジア圏にアメリカ・ヨーロッパに対抗しうる強大な一大勢力を
創り、世界征服をひそかに目論んでいた。
東亜共和国の神々は、アジアの殆どの国を手中に治め、その標的を日本に定め、日本の神々に戦いを挑んできている。
東亜共和国の神々の地上界での行動部隊である真生教団を使い、日本の神の伝道者である日本陽光の会の本城香里奈をターゲットに定め、日本の宗教界の統一・支配を企んでいた。
備後福山の鞆の浦の架橋問題に絡んで、備後地方のリゾート開発を企む西日本観光開発会社
の社員二人が一人は変死し、一人は行方不明となった。
その事件の相談を行方不明者の恋人である日本陽光の会福山支部の大友愛から受けた香里奈は、
福山へ出向き事件解明に乗り出す。
日本陽光の会福山支部は、支部長が鞆架橋計画の推進派で、副支部長が反対派であった。
そのせいで、福山支部は内紛がつづき、ゴタゴタしていた。
そこを日本陽光の会の乗っ取りを狙う真生教団の青山恭平が付け込んできたのである。
そんなとき、西日本開発会社の常務が福山の明王院で殺害された。
香里奈は、親友のジャーナリストである小林彩と事件解明に乗り出した。
鞆の浦の架橋反対派が提案する架橋の代替案のトンネル計画の出入り口付近から草戸千軒町遺跡の
皿が発見された。
中世の遺跡発見が世の中の脚光を浴びる中、またしても明王院で殺人事件が起きた。
そして、事件は真生教団の野望を軸に意外な展開をみせていく。