僕が月で、君がスッポン。満月を食おうとして、飛び上がった亀になる話。話は、そんな傲慢な、フレーズで始まる。それは、
三つの夢がある。ノーベル賞。第二次文明開化。クラーク博士の戦場学校。どれも壮大なスケールの最大限の夢だ。人の大きさは、夢の大きさで決まる。それが、僕の月。僕自身の月。
月は好きですか?
太陽と、地球があります。
ひょっとすると、必要ないかも知れませんね?
そこで、登場人物。
月野雫。この学校で一番、凛とした女の子。誰もが一目置いている。
そして、月野光。夢を堂々と語ったことで、クラスの中から、多少浮いてしまった感のある青年。
月野光を浴びた人は、優しくなれる?
その二人が、最初反発し合っていたのに、初めは偶然、夜の小学校で何度か会う度に、次第にお互いの心を理解し、惹かれる中へとなっていく。
そんな中、中学の時に光が、唯一殴ったことのある青年、上村一樹が、一人浮いてしまう光の側に立った発言をする。光は、そのことで、申し訳なく思っていたが、彼は、悪意のない表情で、放課後、、その夢をカタチにするために、三人で企画書を策定することを提案される。
それで、「第二次文明開化案」一冊の雑誌、ラフノート、と言う趣旨が生まれた。何とか、カタチにしようとすると、少し難しく、カタチの悪いものになったが、情熱は、抱いている、そのままだった。その期間は、とても愉しく、光にも、雫にも、有意義なものだった。