貯める必要がないほどに、自国のあらゆる必要を産する「国家内企業」による生産活動は、それぞれの国家群の自国通貨が、自国が産した富を消費するとともに、そのために作られた通貨が通貨としての役割を、その都度終えるということであります。その国家通貨は作られて、すべての国主に配当されたとたんに、増えることを目指すのではなく減ることそしてゼロに還元することを目指します。
その作られてゼロに還元するという循環を、永遠に繰り返し続ける使命を新しい国家通貨が持つことを意味します。すなわち毎月、私の銀行ではなくて「公の国家」が信用創造する国家通貨は、時間とともに同じように毎月その役割を終えるということです。生まれて使用されて消滅して再生するという一連の循環が、今後何百年も何千年も続いていくということです。ですからインフレもデフレも起きません。
お金が生まれるのは国家機関であり、富を作るのもその富を消費するのも、国家内企業でありその経営者たちが99.9%の国主たちですから、その中で経済循環は完結し問題など起きません。問題が起きるのは国家内企業や国主によって消費されるのではなくて、個人に譲渡されたり売買されることで起きますがそれをも、エンデ氏が指摘したようにマイナス金利制度を採用することで、すなわち使わなくても数十年後に完全に消えゼロに戻ることで解消します。