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Island Where Dreams Sleep (Japanese Edition)

「ずっと聞きたかったことがあるんだ__」

家族と大喧嘩をして故郷の島を飛び出し、音楽で成功するために東京へやってきた藤川謙二は都会の荒波にのまれて、挫折し夢を失う。
謙二の姉由里の一人娘の秋子はコンサートにかまけて家に帰らない母と折り合いがつかず、夢破れた叔父謙二に同情し家を出て叔父と暮らす。
4兄妹で唯一島に残る末娘の由紀は自分を残して去る兄姉たちに憎悪を抱き、同時に彼らとは違い音楽的才能がない自分に劣等感を感じふさぎ込む。

母由美の死去で、秋子を連れて勘当された9年ぶりに故郷の島に戻る謙二。
三者三様の想いが交錯し、感動的なフィナーレに結実する、
『母への想い』をテーマに掲げた知る人ぞ知る伝説の名作、待望のKindle版出版!

2016年 東京創心出版
和田光太

◯主要登場人物
・藤川謙二
主人公。島ではヒーローだったが東京へ出て夢破れる。
少年時代は勝手ヤンチャだった性格も東京で苦労し落ち着いた。
故郷への9年ぶりの帰郷に、彼は何を思い、何を見るのか__。
「ヒーローは死なない。なぜなら由紀、オレは戻ってきたからだ。
 泣くのももうヤメだ、いっぱい__やることがある。」

・藤川由紀
主人公の妹。4兄弟の末っ子。
牧歌的でおおらかな性格だったが度重なる離別に挫け気味。
島を出て行く兄姉たちに、彼女が感じていた切ない思い__。
「音楽が全て奪っていく…。__私と父さんから。
 家族、夢、希望、私のギターと歌は何を救えるの?」

・西村秋子
主人公の姪。長女の由里の一人娘。
都会的でドライだが利発な少女。最近は愛嬌も覚えた。
極めてもろいバランスで保たれる彼女が物語で出す決意の意味__。
「終わりじゃないよ由紀。これからは私たちの時代。
 いつかどこかで始まる物語が、きっと教えてくれるよ、答えをね。」

◯目次

1.蒼き海の上
2.故郷の風
3.雪と秋
4.思い出の歌
5.君ができること
6.母へ
7.この海の彼方に
筆者紹介
あとがき

(横書き)
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