マラソンでは数万歩をかけて走破するが，そのような長期間に及ぶ走動作が，マラソンや長距離走のパフォーマンスにどのような影響を及ぼすか，あまり考えられてこなかった．長距離走の走動作を長期間連続するものとしてみたとき，全く一定の動作が繰り返されるのではなく，連続の中にはゆらぎが存在し，ランナーによって特徴がある．筆者はそこに着目し，長期間に及ぶ走動作の研究を行った．研究自体は数年前のものであり，一部は既に国際誌に掲載済であるが，関連情報をアップデートし，広く紹介していこうと考えている．今回はお試し的な出版という位置づけで，関連情報の紹介に留まるが，アップデートできていない情報が散在するうえ，文体，論理構成等，不十分な点が多いが，まずは始めることが大事であると考え執筆した次第で，何卒ご容赦いただきたい．マラソン，中・長距離走について，何らかの貢献ができれば幸いである．