クオリティ・オブ・ライフという言葉があります。生活の質を高めることを推奨するものです。それは、単に物質的に豊かになるだけでなく、精神的にも充実した、質の高い暮らしをめざすことです。
本著のタイトルにもなっている、QOLセルフケアは、真のクオリティ・オブ・ライフにつながる、自らの心とからだを整えていく生き方をご提案するものです。心豊かに、質の高い暮らしを実現するためには、自分を活かして、主体的に生きることが欠かせません。
一方、現代は、ストレス社会と言われます。職場や学校、家庭、プライベートにおいても、義務や制約に縛られ、人間関係においても神経をすり減らすことは少なくありません。
めまぐるしい現実に置かれ、否応なく、ストレスにさらされることが多いものです。ときに、過剰なストレスにさいなまれて、心身のダメージとなることがあります。
かといって、現実から逃避したとして、かならずしもやすらぎを得られるものではありません。やはり、与えられた環境のなかで、ストレスを回避して、または向き合うことで、心を養っていく必要があるのでしょう。
人生におけるさまざまなプレッシャーからダメージを受けるのではなく、有意義な経験として活かすことができます。そして、世界を広げるためのステップとして、困難を糧とすることができるのです。
本著『QOLセルフケア ストレス・コントロール』は、自らストレスをコントロールして、安定した心のあり方をめざしていきます。そして、柔軟に心を養って、希望あふれる生き方を志向することをご提案します。
CONTENTS
▽1△ QOLセルフケアとは
//1//クオリティ・オブ・ライフをめざして //2//セルフケアの意識を持って //3//自分を活かして生きる //4//常に自分をコントロールする
▽2△ ストレスの正体
//1//心のよどみ //2//感情に翻弄されないように //3//正のストレスもある //4//自分で自分に負荷をかけている //5//潜在意識にある葛藤
▽3△ ストレスに向きあう
//1//劣等感を克服する //2//親からのプレッシャーに対処する //3//人間関係のあり方 //4//コミュニケーションのあり方 //5//マイペースな生き方 //6//ライフサイクルのとらえ方
▽4△ ストレスをコントロールする妙
//1//自分を大切にする //2//精神状態を快適に整える //3//自分というチームを強くする //4//絶対に自分を信じる //5//自分をオプティミストに仕立てる //6//人間の本質について思い至る //7//自分が思い描く世界であること //8//人生観や死生観を抱いて
▽5△ ストレスを有効に活かす
//1//ハードルを越えるインセンティブに //2//正のストレスを有意義にコントロールする //3//ステップアップの達成感を得る //4//経験を蓄えて度量豊かな人物に
▽6△ ストレスレスの自由な生き方へ
//1//人生の波乗りを楽しむ //2//自分の人生をコーディネートする //3//自分の可能性を開拓する //4//自分が満足する生き方へ
▽7△ 健やかな心にゆだねて生きる
//1//心を柔軟にして //2//心というコントロール・ステーションを駆使して