佐藤正弘と理香、そしてウェンスとジェームズの四人は、
アメリカのアリゾナ州の地下に密かに築かれた秘密組織の基地で、
パラレルワールドの日本から訪れている藤井と共に、
異世界の帝国の脅威に対してどう対応していくか、協議を重ねる。
一方、その頃、宮崎県日南市の油津という場所には、
蜘蛛の形をした奇妙な機械が、突然何処からともなく姿を現し、
口から熱線を吐き出しながら、町を破壊しはじめた。
ただちに自衛隊の戦闘機が迎撃に向かうが、
しかし、既存の武器は、
新たに出没した蜘蛛型兵器に対して全く歯が立たない。
迎撃に向かった自衛隊の戦闘機は
蜘蛛型兵器の熱線を浴びて全て破壊され、油津は火の海へと変わる。
と、そのとき、その蜘蛛型兵器の前に、
突如として大型の人型ロボットが現れた。
そしてその突然出現した大型ロボットは、
油津を火の海へと変えた蜘蛛型兵器を瞬く間に葬り去ってしまった。
果たして、蜘蛛型兵器を一瞬にして葬り去ってしまった
人型ロボットの正体はなんなのか、また誰がロボットを操縦しているのか、
更に、いよいよ実体を現しはじめる、異世界の帝国軍。
『それは遙か遠く、とても近い場所から』第六弾!!
宮崎県の山頂に何かが落下した。
当初は隕石が落下したのだと考えられていたが、
実際にその山頂を捜索した自衛隊員が発見したものは、
隕石ではなく、地球起源のものではないと思われる、
銀色の円盤形をした乗り物の残骸であった。
そして更に、その残骸のなかから、意識は失ってしまっているものの、
まだ生きている生命体が発見された。
その生命体の容姿は、日本人が西洋人と聞いてすぐに思い浮かべる容姿をしていた。
金髪碧眼で、性別は男性だと思われた。
やがて意識を取り戻した異星人と思われる人物とコンタクトを取るために、
言語学者である佐藤正弘は、政府から依頼を受けて、
その異星人と思われる人物が収容されている宮崎県にある自衛隊基地を訪れるのだったが……。
そして異星人らしき人物とコンタクトを重ねるうちに、
徐々に明らかにされていくことになる驚愕の真実とは!?……。
果たして、彼はどこからやってきたのか。また彼の目的はなんなのか?