「これは「法というものはどういうものか」を知るための内容であり、決して、法を変えたり革命を起こすためにつづったものではありません。

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秩序、調和、法、政治、利害、目的、善悪、正義、その他もろもろ……現代では難しいと思われることに無関心となり、意味があっても無くても、善か悪か問わず分かりやすいものに寄りかかる傾向となっています。実をいうと私もその一人です。毎日見る社会のニュースは、イラつくものもあれば暗いものもありとなかなか良いニュースが出てこない、そんな内容にうんざりし、ニュースを目にするのも疲れてしまいます。くだらなくても気楽に見たり聞いたりすることのできる話題に目を向けてしまいます。しかし私たちは絶対的に社会にかかわるようになっており、法や政などにかかわる知識が必要となり、まったくかかわらずに生活することは不可能に近いのかもしれません。難しい言葉と大量の定めにうんざりし、法令を収録した書籍の太さを見ただけで読む気をうせてしまう人がいるかもしれません。そうなると知の欲は消えてしまうでしょう。知を備えていなければ法が存在していても、現に「法」が存在していないかのように生かされないものとなるかもしれません。法が定められていても、知らなかったために違法でも通してしまうことがあるかもしれない、又は、通すことができるかもしれない……まさにそれは、無知の罪でしょう。とはいっても何を学べば良いのか、何から勉強すれば良いのか、たくさん情報が飛び交う世の中で振り回され、結局訳が分からないまま、事がどんどんと進んでいく……だから、もう、根本的に「コスモスを目指して」いくため、それはどういうものかをあらわしてみることにしました。そうすることで少しでも世の中の動きに困惑するものから役に立つとうれしく思います。」
―冒頭を抜粋―

法そのものはイデアの一部であり、そして人間の人工的に作られた創造物でもあります。
法は理性から成り立ち、理性なくしてできるものではありません。
世の中当然のようにある法というものがどういうものかを述べています。