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Suicide Countermeasures Basic Law: We Wish You To Do Not Commit Suicide Japan Welfare Times e-Book Series (Japanese Edition)

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あなたが、孤独のうちに
自殺を考えていたら声を上げて!

助けを求めてください。

幼くても
若くても
成人でも
主婦でも
高齢者でも、同じです。

いかなるものよりも、優先事項として
自殺から救助されてください

「自殺を口にする人は、実際には
自殺するつもりなんてないんだ」は、俗説に過ぎません。

事実は「自殺を口にする人は
きっと援助や支援を求めています。
自殺を考えている人の多くの人が
不安、抑うつ、絶望を経験していて
自殺以外の選択肢はないんだ、と感じています」

「ほとんどの自殺は予告はなく、突然に起こる」というのも、俗説です。

事実は「多くの自殺には、言葉や行動によって
事前の警告やサインが発せられています。
もちろん、警告やサインがないままに
発生してしまう自殺もありますが、
警告やサインが何であるかを理解すること
用心することは重要です」

「自殺の危機にある人は、すでに死ぬ決意をしている」というのも俗説です。

事実は、この俗説とは反対です。
「自殺の危機にある人は、
死ぬことと、生きることに関して、相反する感情、
ふたつが同時に存在している状態であることが多いです。
人によっては、生き延びたかったとしても、
衝動的に、死を選んでしまうこともあります。
支援をうけることで、自殺は予防できる可能性があります」

「自殺の危機にある人は、いつまでも危機のなかにあり続ける」も俗説です。

事実は「自殺の危険は、多くの場合、
短期的な、特有の高まりです。
自殺のことを再び強く思ってしまっても、
それは永遠に続くものではありません。
かつては自殺をしたい、自殺をしなくてはならない
と思っていたひとも
あるいは、自殺未遂をしてしまったひとも、
回避した結果、その後の人生を健やかに過ごすことができます。
自殺の回避は、悪いことでも、恥ずかしいことでもありません。
自殺をしないということは、むしろ、正しい、尊いことです」

「精神障害のある人だけが自殺の危機におちいる」というのも俗説です。

事実は「自殺衝動は深い悲しみのしるしです。が、
必ずしも精神障害のしるしではありません。
精神の障害とともに生き続けている多くの人びとがいます。
精神の障害から、自殺企図に影響を受けるわけではありません。
自らの命を絶つ人のすべての人が
精神に障害のある人でもありません」

「自殺について話すことは、よくない。
話題にすることで、自殺を促しているようにとられかねない」というのも俗説です。

事実は「自殺ということが、社会悪として、タブーとされているので
自殺を考えている人びとの多くが
じつは誰に相談したらよいかわからないのです。
自殺のことを思ってしまうんだ、ということを包み隠さず話すことは、
自殺を促すどころか、逆であって、むしろ、他の選択肢の存在や可能性を気づき、
決断を考え直す時間を与え、自殺を予防することにつながります」

また、家族や友人、恋人を自殺で亡くしてしまった方々は、閉じこもらずに、救助を求めてください。
全国に、自死をした遺族のつどいがあります。
インターネットなどでも、交流することができます。

愛する人を、失い、つらい思いをしているうえに、自分を責めてしまったり、
生きる力、生きる希望を、見いだせなくなっていたのなら、
自分をこそ、一刻も早く救助してあげてください。

多くの遺族が、互いに声を掛け合い、助けあっています。

あなたが公務員であって、たまたま、福祉の窓口に勤務していたとしても、
あなたが会社員であって、たまたま、上司や同僚や部下の様子を見ていたとしても、
あなたが教師であって、たまたま、生徒や同僚の教師の異変をしったとしても、
自殺に繋がるサインを、見逃さないでください。

現代の日本は、他人のことに関わらない社会になってきてしまいました。
家族や、友人や、恋人といった、インフォーマルな間柄でさえ、無関心であったり、深くかかわることをさけ、ましてや、自殺などといった深刻で重要な人生の問題について、分かち合えなくなってしまった人も多くいます。
そのうえ特に、フォーマルな関係でしかない、公務員、医師、弁護士、同僚、教師、福祉士、訪問介護ヘルパー、といった人たちは、深く関わろうとしないばかりか、自殺の可能性が感じられても、見て見ぬふりをしてしまいがちです。

ですが、助けてください。介入してください!

介入以外に、フォーマルな関係の、目の前の自殺企図者を救助する方法はありません。

話を聞いてあげてください。
心を通わせ、批判や否定をせず、本人のことばを受け止めてあげてください。

本来なら、自殺を考えるまでになる以前に、心に寄り添ってあげることができたなら、深刻に自殺についた悩むことさえなかったかもしれません。
誰もいなかった。
でも、いま、その一人になってあげてください。

その人の悩みは、まったくトンチンカンで、無意味で、馬鹿げている、などということはないはずです。
話を聞く者にとっても、痛みの伝わるもののはずです。

自殺企図者、話を聞く者、二人同時に、救助されてください。

自殺対策の、一番の課題は「関係性の喪失」だといわれています。
もっとも優先すべき目標は「関係性の再構築」だともいわれています。
自殺企図者にとっても、周囲の者にとっても、フォーマルな関係者にとっても、
急ぐべきことは「コミュニケーション能力の再開発」だと指摘されています。

自殺は、世界的にみても「最も多い死因のひとつ」であるにもかかわらず、公衆衛生における対策の、自殺の優先順位は低いのが現状です。
「自殺対策」「自殺に関する研究」は、切実に求められている財政的、人材的投資を受けてきませんでした。

自殺は多大な犠牲を強います。
日本では、2万5000人ほどの自殺者があり、世界では、毎年、80万人以上の人々が自殺により死亡しています。
15歳から29歳の死因の第2位です。(1位は、交通事故)

成人1人の自殺者に対し、20人以上の自殺企図があるとも指摘されています。

自殺は対策可能です。

正確に言うならば、「自殺は対策可能だ」という研究報告をうけ、
「自殺は対策可能だ」という立場にコミットし、
「自殺対策する」という意図で、あらゆる階層、多くの人々によって、
行動に出され、多くの人命が、失われずに救われています。

自殺者の多い国は、国としての対応が効果的であるためには、包括的な多部門による自殺対策戦略が必要です。
日本は、先進国のなかで、大変に自殺の多い国です。

自殺手段へのアクセスを制限することも、効果があります。
自殺や自殺企図を予防・防止するものとして、農薬、銃器、特定の医薬品、危険な物質、といったものに手が届きにくい環境整備も必要です。

メンタルヘルスケアは、自殺対策の核となる構成要素として組み込む必要があります。
精神障害やアルコールの有害な使用、覚せい剤使用は、世界中で多くの自殺の一因となっています。
早期発見と効果的なこころのマネジメントは、自殺を食い止めるの鍵となります。

地域社会においても、自殺対策にとって重要な役割を果たします。
危機にあるひとへ、社会的支援を提供し、フォローアップすることが大切です。
「自殺」をスティグマ化(社会悪化、禁忌視して嫌うこと)と闘い、自殺で遺された人々を支援することができます。

あなたの近くに、自殺してしまった人はいませんか?
「理由」もなにもかも持っていって、亡くなってしまったかもしれません。
でも、
そのかたは、充分な「自殺防止対策」を受けていましたか?
受けていたら、どうなっていたと思われますか?
失わないですんだ、大切な命ではありませんでしたか?

今も、発見されず、孤立し、
危機にひんしている
自殺企図者がいます!

今も、発見されず、孤立し、
危機にひんしている
自殺者をだした、家族や友人や恋人がいます!

様々な自殺対策基本法のことを知ってください!
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